オンサイトPPA+余剰電力循環モデルの取り組み開始
~環境価値のついた再生可能エネルギーの促進に寄与~
※今回のリリースは、リコーリース株式会社・株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ・シービーアールイー株式会社・ユニバーサル・エコロジー株式会社での共同リリースとなります。
リコーリース株式会社(以下、当社)は、再生可能エネルギーの活用拡大に向け物流施設のZIP Inuyama・ZIP Kariya(※1)の屋根上に「オンサイトPPA(※2)+余剰電力循環モデル」を導入し、3月1日より発電を開始しましたので、お知らせいたします。
オンサイトPPAモデルは、電力需要家の敷地内に、当社が太陽光発電システムを設置・発電し、電力需要家が自家消費する電力を供給する仕組みです。電力会社から電力供給を受ける場合に比べ、送配電コストがなく、より環境性、経済合理性の高い電力供給方式となります。また、太陽光発電システムは PPA 事業者である当社が保有するため、電力需要家は初期投資の負担なく、消費する電力を再生可能エネルギーに切り替えることが可能となります。
本取り組み(※3)は、オンサイトPPAに加えAIを活用した独自のエネルギーマネジメントプラットフォーム(R.E.A.L. New Energy Platform®)(※4)を保有する株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ(以下、アイ・グリッド)と連携し、電力需要を超えて発電する電力(余剰電力)をアイ・グリッドに売電いたします。
売電先のアイ・グリッドが余剰買取りをするには、電力の需要量と発電量の正確な予測技術が必要であり、余剰電力循環モデルによる100施設以上の導入実績のある同社と協業することで、過去の需要量を確認出来る既存建物と比べて難易度の高い新設建物においても本取り組みが可能となりました。
また、これまで広大な屋根面積に比べ、電力需要量が比較的少ない特性を持つ物流施設では、屋根の有効活用が課題となっておりました。本取り組みにより屋根全面を活用した自家消費太陽光発電が可能となり、ZIP Inuyama・ZIP Kariyaの電力需要家の再生可能エネルギー活用比率を高めるとともに、電気料金とCO₂排出量削減の拡大に寄与します。あわせて本取り組みによる余剰電力には環境価値を伴うため、FIT制度に拠らない再生可能エネルギーの利用拡大にも寄与します。
当社では、脱炭素社会の実現に向け、FIT制度を背景とした太陽光発電設備に対するファイナンス提供、自社事業としての太陽光発電所の取得に取り組んでまいりました。加えて、FIT制度に拠らない太陽光発電自家消費モデルや、他社が所有する発電所の発電量最大化に向けたコンサルティングなどの展開も開始しております。
今後も、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進し、中長期ビジョン『循環創造企業へ』の実現に向けて、企業価値の向上に努めてまいります。
※1 ZIP Inuyama・ZIP Kariya:法人向け不動産トータル・ソリューション・プロバイダーであるシービーアールイー株式会社(CBRE)が開発プロジェクトサポート総合マネジメントを手掛け、管理(プロパティマネジメント)を行う物流施設。
※2 PPA:「Power Purchase Agreement(電力販売契約)モデル」の略。電力需要家が発電事業者から再生可能エネルギー電力を直接購入する契約形態。
※3 本取り組み:ZIP Inuyama・ZIP Kariyaに対し、当社と施工会社のユニバーサル・エコロジー株式会社、余剰電力売電先である小売電気事業者のアイ・グリッド・ソリューションズ株式会社が連携した取り組み。
※4 エネルギーマネジメントプラットフォーム(R.E.A.L. New Energy Platform®):コントロールしづらい太陽光の再生可能エネルギーをAIによる高精度の電力予測と統合的な管理を行うプラットフォーム。これにより自施設のみならず他施設や家庭などの需要家に電力を融通することができ、垣根を越えて再生可能エネルギーを巡らせることが可能。
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