CASE STUDY

エネルギーマネジメント事業
開発実績

関西電力
株式会社様

エネルギーの領域を超えて
お客様の課題を解決するシステムに

[実績概要] 関西電力株式会社様と、電力ビッグデータと独自開発のAIを用いた次世代エネルギープラットフォーム「エナッジ2.0」および、AI電力使用量カーブ予測に基づく空調制御機能を搭載した「エナッジAiR」を共同開発しました。

関西電力株式会社様は、「お客さまの立場に立ったサービスをお届けし、くらしとビジネスのべストパートナーとして選ばれることで、成長を続けながら、エネルギー分野における日本のリーディングカンパニーとしての役割を果たす」というビジョンのもと、お客様や社会の「力」になるサービスを提供されています。

[お話を伺った方] 田口 雄一郎 様
関西電力株式会社 営業本部
法人営業部門 法人営業技術グループ 課長

島崎 智史 様
関西電力株式会社 営業本部
法人営業部門 法人営業技術グループ

INTERVIEW

左から、関西電力株式会社 島崎様、田口様、弊社大崎

― エナッジ2.0の共同開発に至った背景を教えてください。

エネルギー自由化が進み、お客様に選ばれるため、電力の安全・安定供給だけでなく新しい価値を創出する重要性が高まりました。以来、関西電力はエネルギーの領域に留まらないソリューション提案にも力点を置いています。電力会社としてお客様と接点を持つ中で、さまざまな課題や困りごとが出てきます。例えば、複数店舗を運営するお客様の多くは本業に忙しく、各店舗の省エネ活動や本部での全体管理に苦心されている。そういった状況を目の当たりにしてきて、お客様の事業にもう一歩踏み込んで課題を解決できないかと、電力と新たな技術を掛け合わせたソリューション戦略を検討していました。

― アイ・グリッドをパートナーに選んだ理由は何だったのでしょうか?

アイ・グリッドは約6000事業所でのエネルギーコンサル実績があり、特にスーパーマーケット業種への「人」に特化した運用改善のノウハウを蓄積している。さらに、そういったノウハウをエナッジ開発でシステム化することに成功していました。一方、関西電力には幅広い業種の電力データとコンサル実績があります。また、関西電力は機器運用の改善など「設備」に特化したコンサルで、アイ・グリッドは「人」による運用改善。対象業種・ソリューションともに協業によるシナジーが大きいと考えました。これまでアナログな方法で提供してきたコンサルのノウハウをシステム化することで、より多くのお客様にソリューションを提供できたらとも考えました。

― 共同開発でエナッジはどう進化しましたか?

エナッジの最大の特徴は省エネアクションを促し、お客様自らエネマネのPDCAを回すことができる点です。電気の使用状況を見える化するサービスはあっても、「今日、何をすれば良いか?」まで提示できるものは他にないと認識しています。「エナッジ2.0」では、スーパーマーケットで特化してきたアイ・グリッドの運用改善ノウハウに、関西電力が持つ広い業種で得てきたノウハウが加わり、ご提供できる付加価値のバリエーションが広がりました。「エナッジAiR」では、設備の省エネ運用を自動化してほしいというお客様の声を受けて、エネルギー消費に占める割合の大きい空調から着手し、関西電力の設備改善ノウハウを組み合わせることで最適空調制御機能を搭載しました。

― 今後エナッジではどのような展開を考えていますか?

まずは電力を使う負荷設備の制御から、蓄電池や太陽光発電も統合制御できるシステムにする構想があります。省エネから創・畜エネ、その先ではエネルギー領域に留まらず、お客様のニーズに応える機能を付加していき、コスト削減だけでなく売り上げアップまで支援できるサービスにしたいと考えています。エナッジは省エネ活動状況を本部でリアルタイムに把握できるので、活動の中で見えてきた課題を元にアクション項目をカスタマイズし、各社専用システムに育てていくこともできます。

― アイ・グリッドにどんなことを期待しますか?

共同開発のプロセスでは、両社の営業がお客様の声を聞きに行くところから一体となって動き、それを開発に繋げています。アイ・グリッドには大企業にはないスピード感があり、エネマネシステムの提案ノウハウもある。単に開発の一機能を担う存在ではなく、お互いの強みを組み合わせることで、一緒になって良いものを提供していけるパートナーであると考えています。

[インタビューを終えて]

私共は「エナッジ®」を通じてお客様の行動変容を促し、エネマネ活動の習慣化に繋がるよう商品開発をしてまいりました。「エナッジ®」が目指す世界観に共感いただき、両社の強みを活かすパートナーシップを関西電力様と築けてきた事を嬉しく思っています。スピード感を大切に、お客様の期待を越えるサービス提供ができるようワンチームとしてより一層邁進していきたいと思っております。

左から、関西電力株式会社 島崎様、田口様、弊社大崎

[聞き手]

大崎 亜紀
株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ
エネルギー事業本部 マーケティング部 部長

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